※ビア→リボ

 

 

 

 

 

 

悲しいのに、何もあらわさない瞳。

寂しいのに、何もあらわさない唇。

そんな彼を、私が愛してあげたかったと彼女は言った。

全てを漆黒に隠して、枯れていってしまうようなリボーンを、私が満たしてあげたかったのとビアンキは言った。

 

それは、自分が初めて彼女を見たときとはまた違った美しさだった。

薔薇の花にたとえるような、情熱的な愛を持ってツナを、リボーンを留め縛りつける10代目を殺しに来た、あの不敵な笑みとは違う笑みで。

――あたたかで、強さを秘めた瞳だった。

 

 

ああ。リボーン。

皆がお前をあいしているよ。

 

その気持ちが。

その想いがお前から悲しみ全て奪ってしまえたらしいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2007/08/07)

2ヶ月近く、拍手お礼でした。