浦島的疑問
まずですね、疑問内容を見る前に、『浦島太郎』の話知ってますね。アレを思い出してください。(これだけで、勘の良い人は何が話したいかわかるでしょうが)
助けた亀に連れられてー…ってヤツです。
さすがに有名な話なので、知っていると思います。が、一応、念のため掻い摘んで話すなら…
漁師をしている浦島太郎さんが、ある日の浜辺で、子供たちにいじめられている亀を発見します。
で、心優しい浦島太郎。亀がかわいそうになって、子供たちを懐柔して、亀を助け出します。
その後、助けた亀が「お礼に」ってなわけで海の底にある龍宮城に連れて行ってくれまして、そこで出会った乙姫様に一目惚れ。
乙姫様もそうだったらしく、歓待され、ついついそこで3ヶ月間も遊んで暮らします。
普通の人間なら、そんなことになる前に早々に気づいて、家に帰る訳ですが、そこはそれ、お話ですから3ヶ月たったある日、浦島さんは気づくわけです。
「あ、そういや家ではお母さんが自分の帰りを待ってるんだ!」…ってね。
そこで、名残惜しいけれどもお暇をもらって、家に帰ることにするんです。
泣いてるお姫様に、「すぐに帰ってくるから」なんて言っちゃって、背中を向ける浦島。泣いてすがるお姫様を…ってのは、何となくヒーロー物?サーガとかさ。
で、いざ帰るとなった時に、乙姫様が言うのさ。
「コレを持って行って下さい」って。
玉手箱を渡しながら。玉手箱――本によっては玉櫛笥とかなってるらしいけど、とにかく綺麗で高そうな箱を想像してくださいな。
それを渡しながら、「でも、絶対に中を見てはいけません」っていう注意付で。そんなモン渡すなって感じだよねー。
「見るな」っていわれたら、当然見たくなるのが心情。
一方の浦島、陸に上がると、どうしたわけか700年も時が流れていて、すでに自分の生家は無く、自分のひいひいひい…(幾つ続くかな)孫すら死んじゃってるような状態になっていた。
そこで頭の中真っ白にした浦島は、「この中に何か秘密があるんじゃ…」って疑って、玉手箱を開けてしまう。
すると、あーら不思議。箱の中から白い煙が上がり、それを被った浦島はあっという間にお爺さん。
700年分を一気に年取り、心臓発作でぽっくり行ってしまいましたとさ。
…て話。何でか長くなったな。
さて、この話を頭に浮かべながら考えてください。
『ツバサ』世界内での、小狼たちの行動表。
1日目 |
次元の魔女により、異世界・『阪神王国』に飛ばされる。羽一枚発見。 |
2日目
|
地元名物阪神城を半壊にしつつも、再び一枚ゲット。空ちゃん家でその日は一泊。翌日、再び異世界へ。 |
3日目 |
次に来たのが、『蓮姫』もしくは『高麗国』。 来る早々に馬鹿息子に喧嘩を吹っかけ、そこでは一泊もすることなく羽を手に入れる。 再びその日のうちに移動し、『霧の国』へ。 ここでは、珍しい世界の発見に小狼に笑顔が戻るが、羽の入手はならず。 その後再び移動。『スピリット』へ。 |
4日目 |
スピリットでは、まずは一泊。翌日にはサクラが行方不明。 で、探しに出かけるけれどもコレといって手がかりは無し。そしてその夜に、カイル先生を騙す算段で行動し、見事に羽ゲット。次に移動した先は、『桜都国』。 |
5日目 |
↑ちなみに、その日のうちに職業は決まり、家も決まり、翌日から行動開始。譲刃たちに会ったり、夜中に鬼退治(多分『ハの2段階』19匹)。 |
6日目 |
情報屋で、『新種の鬼』についての話を聞き、織葉の元を尋ね、その容貌を聞く(実際は偽の話)。 同日、ファイ負傷。そして酔っ払い;。 |
7日目 |
剣の修行開始。ちなみにマント姿で顔隠した星史郎さんが初登場。一般人を襲う。 |
8日目 |
夜。小狼は星史郎さんと久しぶりの再会。眠れぬ夜を過ごす。 |
9日目 |
明朝から黒鋼と小人の塔へ。 一方、『カフェ・猫の目』に星史郎が来訪。ファイがゲーム・オーバー。同日、小狼もゲーム・オーバー。 その後ゲーム世界が実体化し、『イの1の鬼』登場。星史郎が異世界に渡るのにつられて、小狼たちもその日の内に異世界へ。 |
…とまあ、このような具合なわけですが。(間違ってたら、訂正して下さい。掲示板で)
全部で9日だね。全日程で。…意外にも日数少ないんですよ、これが。
――だってアレだよ?夏休みとか、『ヨーロッパ9日間の旅』とかいうのって、ありがちじゃないスか。あれと一緒よ?日数。
こんな濃い9日間が果してあるだろうか、イヤ無い(反語)!
そして、ここで再び目を転じて頂いて。
――『×××HOLIC』。知ってる?…よね。読んだこと無くてもさ。次元の魔女のいる世界の話ね。
アレの世界観てのは、聞いたことあるかな。
世界観ていうか、何と言うか。『ツバサ』世界とリンクしてるって話ね。
きゃつ等は、同時進行なわけですよ。『ツバサ』と『×××HOLIC』世界は。つまり、どちらも干渉しあわず、並列に、それぞれに「ある一定の速さで時間が流れてる」状態なわけです。
例えば、「4時が嫌いだから、時計早く回しちゃおう」なんてことは有り得ないわけっすね。
…さあ、ではここで、『×××HOLIC』持ってる人は見直しましょう。
奴らの「時間の経過具合」を。
持ってない人のために書くと、
春 |
多分、始まりは春。 |
夏 |
百物語してた。浴衣。 |
秋 |
特に無い?もしかして狐? |
冬 |
バレンタインネタ。ホワイトデーネタ。 |
…というように、あの世界ではすでに春夏秋を終え、3月も去ろうとしてますね。
もうすぐ一年も経とうかという頃合です。
…だんだん、浦島の話したのと繋がってきましたかね。
繰り返すと、『ツバサ』と『×××HOLIC』世界は、共に「ある一定の速さで時間が流れている」状態です。
片や9日間。片や一年。この違いは、つまり、それぞれの世界の「時間の流れの速さ」の違いを意味していると思われます。
まあ、『ツバサ』世界の時間軸が、『×××HOLIC』世界に比べ、異常に遅いってことか。
この考えに、皆様も至っていただけると、おそらく気付く人もいますかね。
その違いの結果は、例えば星史郎さんですよ。
小狼が初めて会った時から、あまり見た目年齢の変わらない彼。
例えばそれは、彼が一時、メチャクチャ「時間の流れ」の遅い異世界にいたのだとしたら、謎は解決しないでしょうか。
決して、彼の若作りではなく!!
そして、このことは小狼たちにとっても意外に重要点。
彼らも、現在、そんな星史郎さんと立場が全く変わらないんですね。
――ああ、どうしよう。
黒様が国に帰ったら、知世姫が立派なレディ☆になってたりして…。
小狼たちが『玖楼国』に戻った頃には、兄ちゃん達、すでにいなかったりして…。
ファイの国なんか、新たに別の国が建ってたりしそうだよねぇ…(-.-)←遠い目。