ヴァンパイア的疑問

 

 

 

『十字界』のストラウス君は、ヴァンパイア王国の王様でオマケに純粋な(混血していないという意味で)バンパイアだというのは、承知ですが、さて――

 ここでちょっとしたQUESTION

 (…あ、そうそう、さすがにココは本編読んでる人が読んでると思うので、純粋じゃないヴァンパイアとかの説明は省きますよ。)

 

 

Q1:十字界内で、ストラウス君以外のヴァンパイアは誰が居ると思いますか。

 

 

 蓮火もレティも、愛娘同然のブリジットでさえダムピール。あるいはもしかすると、お妃様辺りが純粋なヴァンパイアだったりするのかもしれませんけども。

 さて、では次のQUESTION

 

 

Q2他のヴァンパイア達は、何故現在3巻までの内で、この二人(予想)以外に登場しないのか。

 

 

 ダムピールは人間と混血することにより、霊力を持つことを可能としたヴァンパイア。その点で、純粋なヴァンパイアには、絶対に持ち得ない力を持っているといって良いでしょう。

 混血したからといって力が弱くなるなんて考えは、『ドラ○ンボール』見てた人にはナンセンスですね。(奴らは逆に強くなりました

 そのことから考えると、純粋なヴァンパイアという生き物一般がストラウスみたいな出鱈目な強さと魔力を備えているわけではなく、強さもその人の個性、ということになります。

 

 例えば、ダムピールにもブリジットみたいな強力な人が居るみたいに、ヴァンパイアにだって、最弱な奴が居るとかさ。

つまりは蓮火君がダムピールだから、ストラウスに敵わないんじゃなくて。只単に、偶然ヴァンパイアっていう種族だったストラウス君が異様に強いだけで。破天荒に強すぎるだけで。

 

 

――で、何故他のヴァンパイアが出てこないかの疑問に話を戻しましょうか。

ヴァンパイアにだって強いのも弱いのも居ますからね。ダムピールが組織的に仲間を守っているように、ヴァンパイアたちも集団を作っているかは甚だ疑問ですが、弱いのも居れば強いのも居るわけですから、当然、少しは生き残っているでしょう。(弱いのは死んだかも知れませんが。)

 

さすがに全員、日の光浴びて消滅したなんて、そんなな情けないことにはなっていないハズです、きっと

 

 

 そう考えると、相当強力な奴(あるいは強運な奴)が淘汰されて生き残っていることが想像できますね?…出来るでしょう?

 

 ていうか、1000年前の大戦以前には、確実にヴァンパイアが数名(少なくともストラウスの両親で二名)居てくれなくちゃ困ります。奴は木の根っこから生まれたわけではないでしょうに。

 大体、ヴァンパイアって寿命幾つさ。いつまで経っても見た目若いやん(例:ストラウスは千年前から見かけが変わりません)。どうなってんの。ドモ○ルンリンクル目じゃないよ。

「50歳の私です」なんて、鼻で笑えるね。

(個人攻撃・販売元攻撃ではありません。念のため)

 千歳超であの見た目を保ってるストラウスとか見ると、彼の両親だってまだまだ現役バリバリで生きてそうな予感がするんですがね。それとも、蝉みたいな一生なんか。3年とか10年、土ン中潜っといて、出てきたら最長7日で死ぬっていう…。

 …ポックリの代表例みたいだな。

 

 

 (『スパイラル』内では有名な)優生学[AK1] とかいうので考えるならば、ストラウスの両親だって強そうだから、大戦後も楽勝で生き残りそうに思うんですが。…出てこないんだよ両親ズ。

 ちなみに、気になるのは、ストラウスの3巻での台詞。

 

 

「あの時、望めば、私のそばにはブリジットがあり、全てのダムピールが私の味方となった」

 

 

 ……ヴァンパイアは?…味方になってくれないのかい、ヴァンパイア王。ヴァンパイア王と呼ばれるくせに、同族から信望が無いのか、あるいはヴァンパイア自体が絶滅の危機で、周りに居ないのか。

 

 ていうか、もしストラウス(とアーデルハイト・予想)が最後のヴァンパイアとかだったとしたら、次代(あるいは、次々代)からはヴァンパイア王じゃないよね。正確には、ダムピール王になるんじゃ。

 

 

 

――結局のところ、可能性としては二つ。

 

ア.ヴァンパイアは(二人以外)既に絶滅

 イ.ヴァンパイアは個人主義が多くて、めったに群れない。

 

関係無いですが、「最後の二人」って、何となく萌える響きなのはどうしてでしょう。(-.-)…遠い目。

 

 

 

 てなわけで――現在、『十字界』の世界内に、ヴァンパイアは居るかどうか、今のところ調査中(大嘘)。

 

 

 

 

 

 

 


 [AK1] 「優れている人の子は優れている」という考え方。

 実際は、先天的な遺伝よりも後天的な事柄による刺激の方が、才能やら何やらに影響すると考えられているっポイので、科学的にはあまり確かではない。